使用目的で選ぶパソコンの買い方

パソコンの種類

「パソコンで何をするか」が決まると、必要な機能、性能が見えてきます。不必要に高機能、高性能なパソコンは、高額になるだけでなく、サイズも大きくなって設置や携帯性が劣る事になりますので、適切な機能、性能の見極めが肝心です。

尚、パソコンを購入する際には、プリンター等やモデム(インターネット接続機器)などの周辺機器や、ソフトウェアも必要になりますので、それらを盛り込んで予算を組んで下さい。

メールとインターネットの閲覧

メールとインターネットの閲覧だけであれば、現在売られているパソコンでできない機種はありません。価格の安さと携帯性等を考慮して選べば良いと思います。ただ、ネットブックなどのように小さなノートPCではモニターの解像度が低く、WEBページを見るだけでも頻繁にスクロールが必要ですので、1台目のパソコンとしてはお勧めしません。

事務処理

表計算やワープロなどの事務処理も、現在売られているパソコンにとっては軽い処理ですから、性能を気にする事はあまりありません。ただノートPCには通常、数字専用の「テンキー」がありませんので、ノートPCで事務処理を多くこなすようであれば、少し大きめにはなりますが、テンキー付きの機種がお勧めです。

画像処理

下記に該当するような、デジカメ画像の処理やデザインに関わる処理では、多くのウィンドウを開いたり、色見本などのツールを広げるために、広くて高解像度なモニターがあった方がスムーズに作業が出来ます。

  • デジカメで写真を撮って管理したい
  • デジカメで撮った写真をインターネットで公開したい
  • お店のホームページを開設したい
  • インターネット上にネットショップを開設したい

ノートPCで「広くて高解像度なモニター」となるとPC自体が大きくなりますが、ノートPCには外付けでモニターを増設し、マルチモニタにできる機種も多くありますので、「マルチモニター対応」を確認しておけば、モニターを増設して使用する事も可能です。

マルチモニター

デジカメを日常的に使うようになると、画像が大量に増えて行きます。画像ファイルは事務処理のデータより大きいので、HDD(ハードディスク)は250GB以上の少し大きめなものが良いでしょう。

音楽

現在のパソコンには、音を出す機能は付いていますので、「パソコンで作曲や演奏をしたい」という用途であれば、それほど高性能なパソコンである必要はありません。ただ、したい事によってはデスクトップで無ければ増設出来ない「高音質サウンドカード」が必要になるかも知れません。

尚、音楽関係者にはMACの愛好者が多く、プロ用のソフトウェアもMAC用の方が多くあるようです。

動画処理

動画は Youtubeニコニコ動画 でインターネットでも当たり前に公開/閲覧ができるようになりました。また今年(2009年)は各社のデジタル一眼レフカメラが続々とハイビジョン動画に対応して来ていますので、一番「旬」の使い道です。

動画の編集には、高速な演算処理能力と広い画面が必要になります。そしてファイルサイズが大きいので、何より大容量のHDDが必要です。フルハイビジョンの動画の編集には、複数台のHDDに分散書き込みするRAIDシステムが使われたりします。

動画編集を本格的に行うには、動画専用に設計されたパソコンもありますが、そこまでではなくても「ハイエンド」と呼ばれる高額な部類のパソコンが必要になると思います。持ち運ぶ必要が無ければ、デスクトップのタワー型で、拡張ボードやHDDを増設できる構成がお勧めです。

尚、最近のビデオカメラはHDDやブルーレイに記録し、パソコンへは「ファイルの移動」で映像を取り込めますが、以前のテープのタイプのビデオデータはビデオ信号やDV規格データを「キャプチャ」という作業を行ってパソコンに取り込みます。その為ビデオデータには「キャプチャカード」が必要で、DV規格のビデオにはIEEE1394(FireWire)という規格の通信ポートが必要です。この通信ポート、ノートPCには付いている事が多いので、DV規格のビデオを取り込みたい場合には確認して下さい。

ゲーム

動画編集の他にパソコンの性能アップを牽引しているのが、3D対応のゲームです。よりリアルな描画を大画面で行うには、高いCPU能力とグラフィックス性能が必要で、「○○ゲーム対応」とされているパソコンは一般的に高性能で、特にグラフィック性能が強化されています。